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「遠距離介護」という言葉が誕生したのは1998年。離れて暮らす親のケアを考える会「パオッコ」代表の太田差惠子さんが、著書『もうすぐあなたも遠距離介護』(北斗出版・絶版)で考案したもの。すぐそこまでやってきた超高齢社会に向けて、故郷で暮らす親が年老いた時すぐさま同居というカタチにこだわらなくとも、「老親のことを気にしつつ、その生活を応援する方法もありますよ」という提案を社会に投げかけた。

離れて暮らす「親」も「子」も安心して暮らせる社会へ NPO法人パオッコ

 遠距離介護者の情報交換の場として「離れて暮らす親のケアを考える会・パオッコ」が設立されたのは1996年。93年頃、現在パオッコ代表の太田さんが「高齢者が安心して暮らすための冊子」作りのため、障害をもつ一人暮らしのお年寄りを取材したのがきっかけだった。
 お年寄りが誤ってベッドから落ちた時、家人が帰るまで身動きひとつできなかったという話を聞き、その自治体に緊急通報サービスがあること伝えたところ、お年寄りは「そんないいものがあるの」と目を輝かせたものの、自分の地区では使えない事情があると知った途端、何の反論することもなくあきらめてしまったのだ。
 「言われるがままの情報弱者である高齢者は、なかなか必要な情報に出会えないんだ」と痛感した太田さん。少子高齢化が確実にすすむ将来への不安から、「親のために子世代ができること」の情報を収集し始めた。その活動の中で「離れて暮らす親をどう支えるか」という情報交換を図るネットワークと出会い、代表となって引き継ぐ形に。96年「※パオッコ」と名付け、50人あまりの会員の声を集めて会報を出し始めた。そして、遠距離介護の実態をまとめた『もうすぐあなたも遠距離介護』の出版以来、「遠距離介護」という言葉が世間で使われるようになり、NPO法人化となった2005年頃から定着していった。さて、その遠距離介護とは……?

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