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2010/10/18
マイホーム購入を考える


進め方

○ねらい

 就職、結婚、マイホーム購入など人生の節目に部落差別が起こっています。

【参考】
就職に関しては全国の部落の所在地や戸数、主な職業を記載した差別図書を企業などが購入した部落地名総鑑事件(1975年)や企業支援を名目にした日本アイビー社・リック社による差別身元調査事件(1998年)があり、最近でも公正採用に違反する事件が各地で発生しています。

結婚に関しては行政書士などによる戸籍謄本不正取得事件(2003年~)や結婚相談所による差別事件(2008年~)も各地で発生しています。

賃貸への入居やマイホーム購入に関わっては宅建業者が人権文化センターに「同和地区か」どうかを問い合わせる差別事件(2006年)やマンション建設予定地に関わる土地差別調査事件(2008年~)などがあります。

 マイホーム購入を疑似体験しながら、土地差別調査事件の背景にどのような市民意識があるのか探ってみましょう。 

 

○進め方

(1)1グループ6名程度にクループ分けします。
(2)安心してディスカッションするためのルールを決めます。(参加、尊重、守秘、パスあり)
(3)グループ内で自己紹介します。
(4)1枚目のカードを配り、グループで意見交換し、各グループから意見発表してもらいます。
(5)2枚目のカードを配り、グループで意見交換し、各グループから意見発表してもらいます。
(6)3枚目のカードを配り、グループで意見交換し、各グループから意見発表してもらいます。

【参考資料1】(宅地建物取引業者に関する実態調査結果、大阪府個人情報保護条例)
【参考資料2】(大阪府宅地建物取引業における人権問題に関する指針)を解説します。

(7)4枚目のカードを配り、グループで意見交換し、各グループから意見発表してもらいます。

【参考資料3】で『見なされる差別:なぜ、部落を避けるのか』(奥田 均 著 ㈱解放出版社 2007年11月15日 初版)【忌避意識解体への模索】の要約を一つの考え方として紹介します。

【参考資料1~3】をダウンロードする>>myhome_shiryou_v1.0.pdf

 

●1枚目のカード

あなたの家族のプロフィルは次のとおりです。

夫  :会社員、30歳代後半
妻  :パート、30歳代前半
子ども:小学校高学年
子ども:小学校低学年
年収 :600万円

あなたは念願であった一戸建て新築のマイホームを購入することになりました。
予算は4,000万円(貯金等:1,000万円、ローン3,000万円)です。

問1:あなたはマイホームを購入する場合に何を重視しますか?

(1)司会、発表者を決めます。
(2)個人ワーク(2分)
(3)グループ内で意見交換(10分)
(4)意見発表(3分×グループ数)

●2枚目のカード

あなたはチラシの中から次の2物件を検討することになりました。

< A物件>

・物件価格:4,500万円
・土 地:35坪
・間取り:4LDK
・建 坪:100㎡
・西向き
・□ □駅までバスで10分
・小学校:徒歩10分( ○○校区)
・中学校:徒歩20分(△△校区)

< B物件>

・物件価格:4,000万円
・土 地:45坪
・間取り:4LDK
・建 坪:100㎡
・南向き
・□ □駅まで徒歩10分
・小学校:徒歩10分
・中学校:徒歩20分

(注)A・B物件の最寄り駅は同じで、小中学校の校区は異なります。また、間取り、ハウスメーカーは同じです。

問2:あなたはこのチラシの情報以外に何を知りたいですか?

(1)司会、発表者を時計回りで交代します。
(2)個人ワーク(2分)
(3)グループ内で意見交換(10分)
(4)意見発表(3分×グループ数)

●3枚目のカード

あなたはA物件とB物件を下見しましたが、知人に「学校のレベルや地域性、近隣の人たちの人柄などを不動産業者に確かめた方がいい」と言われたことを思い出し、そうすることにしました。

ところが、不動産業者は「人権問題に抵触するおそれのあるデリケートな質問ですので答え難いのですが・・・」と回答するだけでした。

問3:知人はどうして、学校のレベルや地域性、近隣の人たちの人柄などを不動産業者に確かめた方がいいと言うのでしょうか?

問4:あなたは不動産業者の対応をどう思いますか?

(1)司会、発表者を時計回りで交代します。
(2)問3個人ワーク(2分)
(3)グループ内で意見交換(5分)
(4)意見発表(3分×グループ数)
(5)司会、発表者を時計回りで交代します。
(6)問4個人ワーク(2分)
(7)グループ内で意見交換(5分)
(8)意見発表(3分×グループ数)
(9)【参考資料1】の下線部を読み、宅地建物取引業者に関する実態調査結果、大阪府個人情報保護条例を解説します。
(10)【参考資料2】の下線部を読み、大阪府宅地建物取引業における人権問題に関する指針を解説します。

●4枚目のカード

物件の購入に際し、そこが同和地区(又は同和地区を含む学区)かと尋ねる市民が多数いますが、そこには同和地区を避ける忌避意識があるように思われます。

問5:なぜ同和地区を避けるのか考えてみて下さい。

問6:(同和地区を避ける)忌避意識を解消するためにはどうすればいいか考えてみて下さい。

(1)司会、発表者を時計回りで交代します。
(2)問5個人ワーク(2分)
(3)グループ内で意見交換(5分)
(4)意見発表(3分×グループ数)
(5)司会、発表者を時計回りで交代します。
(6)問6個人ワーク(2分)
(7)グループ内で意見交換(5分)
(8)意見発表(3分×グループ数)
(9)【参考資料3】で『見なされる差別:なぜ、部落を避けるのか』(奥田 均 著 ㈱解放出版社 2007年11月15日 初版)【忌避意識解体への模索】の要約を一つの考え方として紹介します。

 

1~4枚目のカードをダウンロードする>>myhome_card_v1.0.pdf

解説をダウンロードする>>myhome_kaisetsu_v1.0.pdf

※この教材は大阪同和・人権問題企業連絡会にご協力をいただきました。

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