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2013/03/21
部落の歴史(明治~現代)~近代化が存続させた差別~


 

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1.テーマ:同和問題

2.教材:DVD

3.ねらい

4.話し合いのポイント

 

 

 

 

1.テーマ同和問題

 

2.教材

(1)タイトル
「部落の歴史(明治~現代)~近代化が存続させた差別~」(26分)

(2)制 作
企画・制作東映株式会社教育映像部
監修上杉 聰(関西大学)
制作年2007年
定価69,300円(税抜金額 66,000円)
問合わせ先東映株式会社教育映像部

(3)内容
この作品では、豊富な資料を用いて明治から現代までの部落の歴史が紹介され、解説が加えられています。

1871年に明治政府は「解放令」を出し、制度上の被差別身分制度を廃止しました。しかし、急速な近代化を進める政府は、被差別部落から皮革の専売権や「警吏役」などの役割を奪います。大企業は就職差別などにより部落の人びとを排除し、被差別部落の人々は石炭産業、紡績業、建設業などの不安定な雇用の下で低賃金の重労働を強いられ、部落はスラム化していきました。

1922年には「全国水平社」が創立され、そのとき採択された「水平 社宣言」は、日本で初めての人権宣言とも言われ、創立大会の参加者に深い感動と勇気をあたえました。しかし、満州事変を契機に日本が軍国主義化していくなか戦争に協力し、太平洋戦争が始まると、全国水平社は消滅します。

1951年には「オールロマンス事件」が起き、これをきっかけに、 部落差別解消のための行政施策への要求が全国に拡大していきました。 高度経済成長期に入ると、部落産業は衰退し、部落の人びとは都市に仕事を求めて流出しました。教育を受ける機会を奪われていた人にとって就職は困難を極め、部落の人びとは、下請けや臨時工、パートなど不安定収入の労働者になっていきました。

1969年には、「同和対策事業特別措置法」が施行され、以後、長年の取り組みによって部落の生活環境、社会福祉、産業、教育なども改善され、周辺地域との格差も縮小しました。

しかし、その後も、「部落地名総鑑」という差別図書を企業などが購入する事件が発覚したり、行政書士により戸籍謄本が不正取得されるなどの差別事件が続き、格差社会のなかで新たな部落差別意識も形成されてきたことをこの作品は解説しています。

 

3.ねらい

貧困や学歴などを理由とする明治以降の差別意識と、中世からの古い差別意識が複雑に重なりあって、現代の部落差別は形成されています。競争・格差社会の中で、私たち一人ひとりが社会システムそのも のの在り方を考えていかない限り、部落差別をはじめとするさまざまな差別は再生産されていくことをこの作品は訴えています。

 

4.話し合いのポイント

(1)この作品を見て、差別意識の形成過程について話し合ってみましょう。

(2)「部落差別をやめよう」とか「部落に対する偏見をなくそう」とかスローガンを主張するだけでは差別はなくなりません。どのようにすれば差別がなくなるのか、みんなで話し合ってみましょう。

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【参考資料】

◎書籍
「部落解放運動の歩み100項」 社団法人部落解放・人権研究所 編
「部落史研究からの発信 第2巻 近代編」 黒川みどり 編著
「部落史研究からの発信 第3巻 現代編」 友永健三・渡辺俊雄 編著

◎DVD
「部落解放運動の歩み~人間は尊敬すべきもの~」
企画・制作/社団法人部落解放・人権研究所、 制作年/2012年、時間/60分

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