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「福祉・医療」
ハンセン病


8 日本のハンセン病回復者の現状は

 

日本のハンセン病回復者の現状について教えてください。

日本のハンセン病回復者の現状について教えてください。

 

日本では、経済・栄養状態の好転にともない、現在では新たにハンセン病を発症する人はいません。

 全国にあるハンセン病療養所は、北は青森県から南は沖縄県まで国立が13カ所、私立が1カ所あります。国立・私立の療養所入所者は、2013年5月1日現在(厚生労働省調べ)で1986人です。平均年齢は約83歳になろうとしています。みなさんハンセン病は治っており、趣味の文芸や陶芸等を楽しんだりしている人もいますが、ほとんどの方が高齢化にともなう疾患を抱えて療養しながら生活しています。

社会復帰者は、厚生労働省から退所者給与金を受け取っている方が全国で1300人ほどといわれています。この数は、国賠訴訟熊本判決以後、2002年度から国が償いの施策として実施している給与金受給者の数です。ハンセン病であったことを家族にも隠している人は、受給していない人も多く、その2~3倍はいると思われます。

これらの人たちもハンセン病はすでに治っており、高齢となって医療や介護が必要となっても、病歴を明かせないため利用できていない人も多く、もう一度ハンセン病療養所に戻りたいと言う人もいます。地域の生活圏において偏見や差別を受けることなく安心してかかれる医療機関や介護サービスを望んでいます。

*執筆協力:社会福祉法人恩賜財団大阪府済生会 ハンセン病回復者支援センター