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「同性愛」


13.セクシュアル・マイノリティの人とどうつきあう?

ゲイやレズビアンなどセクシュアル・マイノリティといわれる人たちは、私が思っていたよりもずっと身近な存在であることを、本を通じて知りました。これからセクシュアル・マイノリティの人たちと知り合う機会もあると思いますが、どのようにつきあえばよいのでしょうか。

「親しき仲にも礼儀あり」ということわざがあるように、人とつきあっていくうえで最低限のマナーは必要だということを心がけていれば、基本的にセクシュアル・マイノリティとのつきあいを特別なものと考えることはないと思います。
しかし、セクシュアル・マイノリティへの偏見や差別が社会にまだまだ残っている現状で、いい関係をつくっていこうとするのであれば、気にとめておくことがいくつかあると思います。
まず、自分がセクシュアル・マイノリティについて無知であることを認めることです。
私たちはとかく、うわさで人を判断しがちです。残念なことに、セクシュアル・マイノリティについての情報は偏見や興味本位によるものがはびこっています。しかし、それらを真に受けるのではなく、実際につきあう人から知ることが大事です。もちろん、その人がセクシュアル・マイノリティを代表しているわけではないということは言うまでもありません。
また、心ない言葉で傷つけることは避けたいものです。ふだん何気なく使っている「ホモ」「オカマ」「普通の人」「どんなふうにセックスしてんの」等の言葉で傷つけていることがあります。もし「今の言葉には傷ついた」と言われたら、素直に謝りましょう。「そんなことぐらいで傷つくのはおかしい」「なぜ傷つくのか」と決めつけたり、問い詰めるのはやめましょう。「自分の言葉で傷ついた」という事実を受け止めてください。
こうしたやり取りをするなかで、マイノリティゆえの悩みや苦労を知ることが、相手を理解するという点で大事なことです。
最後に、恋愛、結婚、家族、幸福に対する価値観、ライフスタイルは多様であることを認識することです。「恋愛=異性愛」「結婚=社会人として一人前と認められる」「家族=夫婦と子ども」「恋愛・結婚・家族を網羅することが幸福の条件」という価値観がすべてではないはずです。「自分の生き方が幸せだからといって、それを人に押しつけない」「他の人の生き方をかわいそうだと思うような変なあわれみをもたない」というのが、セクシュアル・マイノリティの人とのつきあいに限らず、人とつきあっていくうえでのマナーだと思います。
以上のようなことを踏まえたうえでセクシュアル・マイノリティの人とつきあうことは、自分の人権感覚や価値観をもう一度見直すいいチャンスになると思います。