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「学校がおもしろくない」「学校に行きたくない」と悩む中学1年の息子

中学1年生の長男が、2学期から急に「学校に行きたくない」「学校がおもしろくない」と言い出しました。部屋に閉じこもることも多くなり、家族と話をするのも避けるようになっています。子どもの気持ちがつかめず、困っています。

私たちは誰もが「私は私なりに、生きている値打ちがある存在だ」という自尊感情(自信)を支えにして生活しています。中学生の時期は、この自尊感情が激しい緊張にさらされます。
たとえば、夢や自信をもって入った部活動での体験は、ただ毎日の地道な基礎練習であったり、自分より優れた能力を持っていそうな友達との競争であったりします。それが刺激となって向上心や努力が生まれる一方、自尊感情(自信)も揺さぶられます。精神的にもエネルギーを使います。学習についても同様のことがいえます。小学校とは違った評価の方法に直面し、自信が崩れ、否定的な自己像をもつ場合も少なくありません。一方、友人関係でもいろいろ気を遣うことがあります。よくないことだとわかっていても、誘いを断れば仲間はずれにあうのではないかといった恐れに悩むこともあります。
こういった悩みやストレスに耐えながら、いやむしろこういった経験をとおして、子どもたちは鍛えられ、成長していくのです。しかしその葛藤やがんばりが本人の限度を超えると、大きな疲労や苦痛を受けることになります。そのあたりのバランスを注意深く見つめ、接する必要があります。
息子さんの場合はどうでしょうか。中学校生活への期待と現実との落差を感じて元気をなくしているようなことはないでしょうか。友達との関係はどうでしょうか。親の期待に応えようとどこかで無理をしているようなことはないでしょうか。といっても、もう小学生の時のように、親の問いかけに素直に答えるようにはいかなくなります。秘密をもったり、時には反抗的な態度をとったりするのも、ある意味では新しい「自分づくり」の過程と解釈できます。「だからだめなんだ」「こうしなければならない」という大人の判断や指示はひとまず控えて、あるがままを聞き、受け止めて、理解と共感を深めることが大切です。「僕には僕の良さがあり値打ちがある」という安心感や自己肯定感を育てることです。そのうえで、親の思いやりや物事の是非を伝えるとよいでしょう。