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「子ども」
児童虐待


父から性虐待を受けた記憶がよみがえった
最近、子どものころのことが、ときどき思い出されるようになり、それが苦しくてたまりません。断片的なのですが、父からいろいろと嫌なことをされていた情景が脳裏に浮かんでくるのです。お風呂で私の身体に触れたり、父の身体を触れさせたり。父は、周囲からは「真面目な人」と見られていますが、家では母や私たち娘に「女のくせにこんなこともできんのか」「女だったらもっとサービスしろ」などと言うような人でした。
高校卒業の際に、私は寮のある職場を選んで家を出ました。ところが顔やものの言い方などが少しでも父に似ている男性がいると、あいさつもろくにできず、人間関係がうまくいかないことが多くありました。
母は今も父の言いなりで、怒らせないことだけしか考えていません。私がそんな経験をしたことなど、気づいてもいないようです。気持ちを整理したいのですが、深く考えるともっと嫌なことを思い出しそうで、こわい気もします。

よく、思い切って相談してくれました。とても微妙な問題なので相談しづらかったことと思いますが、このような経験をしているのはあなただけではありません。
子どもを守る立場にいるはずの大人が、しかも子どもからもっとも信頼や愛情を寄せられているはずの親が、密室で子どもを自分のために利用するというのは、とうてい許されないことです。子どもの愛情を利用したり、自分の圧倒的な力を利用したりするのは、子どもを傷つけるだけでなく、これから育っていく子どもの人間関係のあり方をもゆがめてしまうおそれがあるのですから、よけいに罪が重いといえます。
一方、被害を受けた子どもは混乱したまま、口にすることも、時には覚えていることも許されずに記憶を抑えこんだまま大人になり、安全な時まで忘れていることもまれではありません。あなたが今になっていろいろと思い出すようになったのは、「もう思い出しても大丈夫」というあなたの「心」からのメッセージなのかもしれません。安心できるところでカウンセリングを受け、ゆっくりとつらい思い出の整理をされることをおすすめします。
父親に似た人とうまくいかない、人間関係がうまくいかないというのは、あなたのような経験をもつ人には無理のないことです。つらいけれども、その状況を生き延びるために必要な防衛策であったのかもしれません。
気持ちの整理がついて、十分に時間がたてば、必ず乗り越えられる時がくると信じてください。あなたのような経験をもつ人が支え合うグループもあるはずです。女性センターの相談室や情報ライブラリーなど、信頼できる機関に問い合わせて必要な情報を探してください。