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「ジェンダー」
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気分がすぐれず思うように動けないつらさを、誰もわかってくれない
結婚して16年の専業主婦です(40歳)。夫と3人の子ども(高1、中2、小5)、夫の両親といっしょに暮らしています。育児と家事に忙殺されていましたが、末の子が小学校に入学してからずっと体調がすぐれず、気持ちがすっきりしません。眠りが浅くなり、食欲もなく、何をするのもおっくうで、買い物にも行けなくなりました。
ときどきわけもなく涙ぐんでいる私に、夫は「しんどいなら寝ていろよ」と言うだけで、何もしてくれません。
姑はそんな私を見て、家事も手伝ってはくれるものの「こんな嫁では息子もかわいそう」と嘆きます。実家の母も「気持ちを明るくもってがんばりなさい」と言うばかり。このしんどさを誰にもわかってもらえず、ますます落ち込んでしまいます。
「何もできない自分には、生きている値打ちがない」と思うと、死んでしまいたくなります。精神科の医者は、「薬を飲んで静養すれば以前のように家族の世話ができるようになる」としか言ってくれません。

評価されないうえに際限のない家事や育児を、長年よくがんばってこられましたね。それなのに、家族からは感謝やねぎらいの言葉もなく、当たり前のように思われているのはつらいですね。
あなたがどんな気持ちで生きてきたのか、また、これからどのように生きていきたいのか、気持ちを整理してみませんか。
今までは、自分のやりたいことはいつも後回しにしてきたのではないでしょうか。そんな我慢を重ねていれば、心も身体もすっきりせず、不眠や食欲不振、無気力感に襲われるのも当然です。自分を責めないでください。
ところで、夫とはどのように話し合ってみましたか。腹立ちを表してはいけないと、怒りの感情を抑え込んだりしませんでしたか。ほかの家族や身内の方とはどうですか。気持ちがあっても身体がついていかないつらさを理解されず、非難や励ましばかりではつらいですよね。自分の気持ちや考えを素直に表現するための「アサーション・トレーニング」〈解説〉を受講してみてはいかがでしょうか。
あなたはこれまで懸命に家族の世話をしてこられたのです。これからは、自分の世話に目を向ける時期がやらてきたのです。まずは自分の気持ちを率直に周囲に伝えていくことから始めてみませんか。そして、焦らずじっくりと、あなたのこれからを考えていきましょう。

【解説】アサーション・トレーニング
「アサーション・トレーニング」は、「自己否定的なために自己表現がうまくできない人」、逆に「自己主張が強すぎて相手を押し切ってしまうような人」のための、自分も相手も大切にする自己表現の訓練手法。
アサーションの基本は、相手に「状況がわかるように説明する」こと。自分にも相手にもわかる事実に目を向けて話そうとすることで、お互いに共有できる話し合いの基盤ができる。