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「ジェンダー」
DV・ストーカー・デートDV


恋人の友人から性被害を受け、毎日がつらい

私は大学4回生で、現在就職活動中です。大学に入って半年後くらいからつきあっている恋人がいます。趣味や価値観も合い、うまくいっていました。実は2カ月前のこと、彼と彼の友人二人と私でカラオケに行きました。そのあと、彼ともう一人の友人は深夜のバイトに行くので帰ったのですが、一人残ったA君から、「もう少しいいだろう」と誘われ、カラオケを続けました。A君は私の肩を抱いて歌ったり、胸に触れてきました。嫌だなあと思いつつ、彼の友達ということもあって、「これぐらいならまあ、いいか」と我慢していました。結局、私も酔っていたということもあり、強引なA君のペースに巻き込まれてセックスまでいってしまいました。今は後悔の念でいっぱいです。彼にもそのことを話せず苦しんでいます。大学に行くのもこわく、就職活動にも身が入りません。どうしたらいいでしょうか。

とても嫌な思いをしたようですね。そのときはこわかったでしょうし、今もつらい気持ちでいること、よくわかります。第三者から見てもA君の行為は許しがたいものです。なぜなら、あなたが「彼の友達」としてA君を信用していたのに、それを裏切る行為に及んだからです。「まあ、いいか」と我慢していたとありますが、断りにくい状況を仕組んだのはA君であって、あなたではないのです。学校に行きにくかったり就職活動にも身が入らないのも当然です。それだけひどいことをされたのですし、裏切られたことへの怒りや「自分が悪い」といった感情で、気持ちも身体も動かない状態になっているのですから。
そして、彼とのこれからのことも心配になっそいるのでしょうね。申しわけないという気持ちで、彼に対してぎこちなくなっているのだと思います。かといって、今すぐ事実を彼に伝えても、彼がどう受け止めるかによって、あなたがさらに傷つくおそれがあります。
一度、大学内にあるセクハラ相談を受けてみてください。窓口がなければ、女性センターなどで行なっているフェミニスト・カウンセリング〈解説〉に相談してみてください。信頼できる女友達に相談し、ついてきてもらうのもいいかと思います。とにかく一人で抱えこまないようにしてください。

【解説】フェミニスト・カウンセリング
女性の心理的・身体的問題に対して、フェミニズムの視点で行なわれるカウンセリング。1960?70年代の女性解放運動の中で、意識覚醒のためのグループがつくられ、女性たちが自分の生活や考えを話し始めた。その中で女性たちは、自分たちが無力感や怒り、欲求不満、何かが欠けている不完全な人間という感覚などを、お互いに共有し合っているということを発見した。
そして、個々の女性が抱える問題は、単に個人的な問題ではなく、女性の置かれた社会状況によって引き起こされるものだということがわかってきた。そのようにして、フェミニズムの思想や、フェミニスト・カウンセリングの理論がつくられ、実践されていった。