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「ジェンダー」
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何かと干渉する母親が重荷になってきた
父が仕事で不在がちだったので、母は一人で私たちきょうだいを育て祖父母の介護もしてきました。長女の私は母の愚痴の聞き役として苦労を見ながら育ちました。現在は両親と3人で暮らしていますが、両親の仲は悪く、お互いに口もききません。母は私の食事や世話が生きがいのようです。ありがたいのですが、毎週末に買い物やちょっとした遠出につきあわされるのが負担です。断ると不機嫌になるのであまり断れません。
今、私には転勤の話が持ち上がっています。私は今の仕事が好きですし、今回の転勤も私にとってはうれしいのですが、母は喜んでくれません。「転勤してまで働かなくていい」と言い、「仕事ばかりで結婚もできない」「いらなくなったから地方に追いやられるだけだ」などと言います。毎日が不快で、このごろは前ほど話もしなくなりました。でも黙りこくっている母を見ると気になりますし、私が出た後のことも心配になります。今までの母の苦労を思うと、母にひどいことをしているような気になってきます。今後の自分の進み方についても迷い始めています。

お母さんとの関係がギクシャクしているとのこと、親離れする時期かもしれませんね。家族のために生きてきたお母さんには、仕事を生きがいとする娘が理解できないのかもしれませんね。娘には娘の人生があることや、生きがいである娘が離れていくことも受け入れにくいのかもしれません。また長女としてお母さんを支えてきたあなたが、家を出ることに後ろめたさや不安を感じるのもよくわかります。あなたとお母さんとの間のこうした感情のもつれや葛藤をフェミニスト・カウンセリングでは「母娘関係」と呼んでいます。たくさんの本が出ていますから、一度読んでみてください。
母娘の葛藤を解決するために知っておかなければならないもっとも大切なことは、あなたにはお母さんの人生の責任はとれないということです。同様に、お母さんにもあなたの人生の責任はとれません。母娘それぞれが自分の気持ちを大事にして、自分の幸せを自分で追求すること、つまりそれぞれが自分の人生を大事にすることが、葛藤を解決する最も確かな方法です。転勤をうれしいことと受け取ったあなたの気持ちを大切にしてください。そのことがご両親が夫婦として向きあう機会にもつながります。