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娘がシングルマザーになると言い出した
28歳になる娘には以前からつきあっていた男性がいるのですが、結婚もしないうちに子どもができ、しかも「一人で生んで育てる」と言ってききません。妊娠したのを聞かされたのは最近ですが、もう7カ月になっていて、今の仕事は自分にあっているので、働きながら「シングルマザー」として生きていくと言うのです。
相手の男性は「結婚する女性には家庭に入って家事・育児に専念してほしい」という考えだったらしく、娘はついていけないと思って結局別れたそうです。あとで妊娠がわかって、娘は生みたいと思っているのですが、女性が未婚で子どもを生み育てるなんて、なまやさしいことではないし、ほかのきょうだいの結婚にも差しつかえるのではないかと思うと、いてもたってもいられない気持ちです。

大切に育ててきた娘さんが思いもよらない生き方を選択しようとしそいるのですから、さぞ驚かれたことでしょう。裏切られたような思いや心配で混乱するのも無理はありません。
お母さんの世代であれば、夫をもたずに子どもを生み育てるなんて想像外かもしれませんが、今では生まれてくる子どもの半分以上がシングルの親からという国もあります。結婚した夫婦しか子どもをもてないという価値観は日本に強く残っており、戸籍制度も一人ひとりの人権を十分考慮したものにはなっていません。
そのために、たしかに今の日本の価値観や制度においては、事実婚や非婚の状態は結婚しているよりも不利になることがあります。けれども児童扶養手当など子どもにかかわる援助は受けられますし、職場でも男女を問わず私的なことで差別をしないようになりつつあります。男女の結びつきのかたちが生まれてくる子どもの幸せを左右することこそが、社会のあり方としてまちがっているという認識がされつつあるのです。
いずれにしても、娘さんの生き方は娘さんが決めていくことです。親としてできることは、シングルマザーとして生きる決意をした娘とこれからどうつきあっていくかといつ気持ちの整理だと思います。反対を続けるのか、見守るのか、協力するのか。さまざまな選択を想定し、ゆっくり考えてみてはどうでしょうか。