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セクハラ防止の研修を実施したい

社内でセクシュアル・ハラスメントの問題が起こり、急きょ、研修を行なうことにしました。どのようなことに気をつければよいのでしょうか。

研修の目的は、何がセクシュアル・ハラスメントかを知ることだけではありません。セクシュアル・ハラスメントが個人の尊厳や名誉、労働権を奪うものであることを理解し、セクシュアル・ハラスメント防止に取り組む必要性を一人ひとりが十分に認識することを目的としてます。
まず、社員全体、相談担当者または管理職など、対象者に応じて研修の目的を明確化することが大切です。講師の話を一方的に聞くだけでなく、参加者や目標に応じて、出席者が主体的に取り組めるような工夫も必要です。
今回の場合なら、研修開始前に「残念ながらセクシュアル・ハラスメントが起きてしまったが、会社としては絶対に許さない」など、会社の考え方を明らかにしておくことで研修の効果は違ってきます。そのうえで対象者別に分けて研修を実施するなど、再発を防ぐために何が必要かをよく考えたプログラムをつくってください。また、関係者が働きづらくならないような配慮も必要です。