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高齢での野宿生活がつらい

野宿生活をしています。年齢が70を超え、体も自由が利かなくなってきました。空き缶回収などの仕事もなかなか思うようにできません。何とか食べていけるだけでいいですから、生活を続けていきたいと思います。どうすればよいでしょうか。

生活保護法の原則では、困窮の事実に基づいて、生活保護を適用することになっています。しかし、実際は、扶養親族や稼働能力などが問題となり、65歳以下ではなかなか困難です。65歳以上は稼働能力を問わないということになっているようですから、65歳以上の方なら、生活保護を受給できる可能性は高いでしょう。
ただ、生活保護法のうち「居宅保護」は、安定した住居を前提としており、アパートのあっせんまで面倒を見てくれる自治体の福祉窓口は少なく、結果として保護を受けることができません。各地の野宿生活者支援団体の中には、アパート入居の手助けをしている所もあります。まず、そういった支援団体に相談し、いっしょに行政の福祉窓口に行かれるとよいでしょう。
支援団体とめぐりあわなければ、一人でがんばるしかありません。アパートなどでの居宅保護は無理でも、福祉施設や医療機関での保護が受けられる可能性があります。生活保護i法による保護は、困窮状態にある者が要求できる権利です。あきらめることなく、福祉窓口に足を運ぶことです。