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2010/12/14
お金を借りられる友だちが、何人いますか


NHK教育TV「きらっといきる」の司会(昨年3月まで)などで知られる“松葉づえのマキさん”こと牧口一二さんは、地下鉄駅にエレベーターをつけ る運動をはじめ、数々の障害者運動を巻き起こし、社会のバリアを取り除いてきました。その活躍の根底には、54社受けて全部不採用だった就活体験があると 言います。

——小児麻痺(ポリオ)で、足が動かなくなったそうですね

だから、幼い頃から周囲の大人に「はよ、手に職をつけや」と言われて育ちました。中学2年のとき、といっても戦争で3年遅れで入学したので17歳です が、僕が描いた運動会のポスターが選ばれ、校内に張り出されたことからグラフィックデザイナーになることにしました。さっそく美術の先生に、デザイン科の ある大阪市立工芸高校に入るにはどうしたらいいか相談に行くと、先生は「なんで、そんなに人生を急ぐのか」と聞くんです。「足が不自由やから、早く手に職 をつけたい」と答えると、「体が不自由な人ほど、人生ゆっくりやったほうがいい」と言われた。

——ほかの大人の言葉とは正反対ですね

そうなんです。先生は「おれの友達で、社会人になっていい仕事をしている人はみな、人生遠回りしている。なぜか分かるか?」と。「どんな仕事も、人間と 無関係の仕事はない。遠回りすることは、それだけ人間が分かったということや」。そのアドバイスが僕の胸にストーンと落ちたんです。人間に関係のない仕事 はない。それじゃあ、ゆっくりいこうと普通科の高校に入り、大阪美術学校で2年間デザインの勉強をしました。ところが、卒業しても就職できなかった。

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朝日新聞

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