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2011/02/25
レインボーマーチが聞こえる:性的マイノリティーの日常


レインボーマーチが聞こえる:性的マイノリティーの日常/1 /北海道

◆「プライド」

◇共生できる街を目指し 自分たちが動けば変わる

赤、青、オレンジ、黄色……。色とりどりの4000個の風船が一斉に青空へ舞い上がる。札幌駅前通を埋めた約1000人の性的マイノリ ティー(LGBT)の人たちとその支援者から、歓声が上がった。14回目を迎えた昨年9月のパレード「レインボーマーチ」。多様性の象徴である虹色の旗の下、LGBTの存在を知ってもらい、一般の人との共生を呼び掛けるイベントだ。

札幌でのパレードの創設者が、ススキノでゲイバー「Hearty Cafe」を営む桑木昭嗣(あきつぐ)さん(34)。10回目を区切りに実行委員を退いたが、今も生きづらさを抱える同性愛者らの相談に乗る、コミュニティーのリーダー的存在だ。

「ゲイは自分一人じゃないか」。13歳の時、男性が好きなことに気付いた桑木さんは、孤独感と、同性愛者であることを否定したい思いで苦しんだ。16歳で思い切ってゲイバーを訪れた。出会いが、世界を一変させた。

親しくなった友人と参加した「北海道セクシャルマイノリティ協会・札幌ミーティング」。そこでは月1回、勉強会が開かれていた。LGBTは生まれつきの性質なのに、法律や制度はそういう人が「いない」前提になっている。否定的な情報にさらされ続け、自己肯定ができず、自殺に至るケースも少なくない。最年少だった桑木さんが行き着いたのは「隠れて生きなきゃいけないのは、おかしい」という結論だった。

96年、2年前から東京で始まったパレードを参考に、札幌でのレインボーマーチ開催を仲間と企画した。地方都市では初めての試みだったが「自分たちの街でやらないと意味がない」と考えた。

反発は、コミュニティー内からも出た。ゲイバーに足を運ぶと客に無視された。「周囲にゲイだとばれるじゃないか」と非難してくる人もいた。実行委員会には匿名の中傷文書が届き、パーティーを開くと「参加者がクスリやってますよ」と110番される嫌がらせに遭った。企業の協賛金集めの際は、病院でもらった精神安定剤を飲みながら奔走した。

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毎日新聞











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