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2012/09/18
【北海道新聞】社説:人生90年時代 支え合いが安心を生む


65歳で高齢者と呼ばれることに違和感を持つ人は多いのではないか。

政府が11年ぶりに改定した高齢社会対策大綱は「人生90年時代」を提唱した。65歳を過ぎても現役時代のように活発に生活する人が増えたためだ。

平均寿命は2011年で男性約79歳、女性約86歳。90歳近くまで生きる人は4人に1人に上り、人生90年というとらえ方は現実味がある。

きょうは敬老の日。あらためて長寿社会を考えたい。

「65歳以上」は国連が1956年に定めた高齢者の目安だ。当時の日本の平均寿命に近かったため、社会保障制度に適用された。

しかし、いまや総人口に占める65歳以上の割合は年々増え、2060年には約40%に達する見込みだ。

今後、65歳以上を高齢者と呼び、一律に支えられる側とするのは現実的ではない。経済的に余裕がある高齢者は支える側に回る場面も求められる。ただ、それが社会保障費削減の目的になっては本末転倒だ。

寿命が延びたと言ってもいつまでも元気なわけではない。厚労省が定めた要介護や寝たきりにならない健康寿命は男性が約70歳、女性は約73歳で、実寿命と大きな開きがある。

多くの人が健康に不安を持っている現実を忘れてはならない。健康寿命が実寿命に近づくよう、医療、介護予防の充実が欠かせない。

大綱を受け、政府は社会保障制度改革国民会議で「65歳以上」とする高齢者の定義を見直す方針だ。

65歳は基礎年金支給が始まり、介護保険料の計算方法が変わる節目である。老人福祉法や高齢者虐待防止法も65歳以上を高齢者としている。

定義を変えたからと言ってこうした制度を見直せば、さまざまな影響が出よう。収入が減り、生活が立ち行かなくなる人もいるかもしれない。慎重な検討が求められる。

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北海道新聞

内閣府:高齢社会対策大綱

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