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2012/09/21
【読売新聞】介護男性、悩み共有...兵庫・西宮市のサロン1年


家族を介護した経験がある男性らが、NPO法人「介護コミュニティー咲咲(さくさく)館」(兵庫県西宮市戸田町)をつくり、同じ問題に直面している男性が気軽に集えるサロンを昨年8月に開いてから1年が過ぎた。

「兄弟や親戚には話せないことでも、ここなら話せる」と好評だが、まだまだ訪れる人が少ないのが悩みだ。今や介護者の3割が男性と言われる。同NPOのメンバーは「仲間がいることを知ってもらいたい」と参加を呼びかけている。

代表の山田公平さん(52)(同市西平町)は、自宅で父を2年半介護して最期を看取った。ヘルパーの資格を持ち、訪問介護所を運営しているが、介護は仕事 以上の疲れとストレスがたまり、体重が7キロ・グラムも減り、頼れる人もいない辛さを味わった。このため、同様の経験を持つ知人ら10人と昨年5月、同 NPOを結成。約3か月後、事務所のあるマンションの一室にサロン「咲咲館」を開いた。

興味のある男性なら誰でも火、木、土曜日の午前10時~午後5時に、好きな時間に訪れ、介護OBにアドバイスを求めたり、世間話をしたりして過ごすことができる。これまでに延べ250人が訪れた。

男性による介護は、独身で親の世話をする場合や、妻が病に倒れた場合などさまざま。仕事をしながらの介護だったり、家事などの経験がなかったり。地域で開かれる介護者の会は、参加者の大半が女性で、男性は素直に悩みを話しにくいという。

「ここなら居酒屋トークも出来る」と西宮市の無職、永田渥美さん(77)。妻は、2度も脳梗塞を患い、現在は療養型病院に入院している。同NPOが主催し た講演会でサロンのことを知り、今では週に1度は訪れる常連だ。「病院や施設に関する口コミ情報や、介護保険と医療保険の使い分けなど、経験に基づいた話 を聞かせてもらえる」と喜ぶが、まだまだサロンの存在を知らない人が多い。

同NPOは、外出の時間が取りにくい介護男性のために、3月から、インターネットのホームページで介護に関する講演会の動画配信も始めた。山田さんは、「介護は誰の身にも、突然起こりうること。話を聞いてくれる場所があり、人がいることを知ってほしい」と話している。

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読売新聞

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