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2013/02/07
【読売新聞】育休研修 やや辛口に 取得急増、復職の心構えに力点


大企業を中心に、育児休業(育休)取得者向けの研修内容を見直す企業が増えている。「甘えは禁物」と復職の心得を指南したり、保育園探しの方法を伝授したり。

育休取得者が増える中、できるだけスムーズな復職を後押ししたいと考える企業の試行錯誤が始まっている。

「『自分が一番大変』と働くママは思いがち。でも、子どものいない人や男性もそれぞれ事情を抱え働いている。相手の気持ちも考えて」

1月下旬、「損保ジャパン」(東京)の本社ビルで「育休者フォーラム」が開かれた。今春、復職予定の女性社員とその上司ら約130人が講師の話に耳を傾けた。2度目の育休中という女性(32)は「子どもを理由に甘えちゃいけないと襟を正された気分。復職したら頑張りたい」と真剣な表情だ。

同フォーラムは2007年度にスタート。当初は「仕事も子育ても楽しむために」をテーマにしていたが、昨年度から内容を“やや辛口”にし、上司や同僚から「必要とされる人」になるための心構えや限られた時間内での働き方などを伝えている。

背景には、育休取得者の急増がある。同社では、02年度は47人だったが、11年度には585人に。その半数が復帰後に短時間勤務を選ぶ。そうした人への仕事の与え方に悩む上司や、周囲で仕事をカバーする同僚の負担など、新たな課題も出てきた。女性自身も引け目や不安を抱えている人が多い。「研修を通じ、復職への覚悟と自分への自信を高めてもらいたい」と同社担当者は話す。

昨年度の育休取得者が06年度の約5倍になった「三井住友銀行」(東京)は、復職支援の一環にと、保育園探しのノウハウをまとめた冊子「ママキャリガイド」を11年に作成、妊娠中の社員を対象にした研修で配布している。保育園探しの流れや役所への質問のコツ、申請書記入の秘策など実用情報が満載だ。

「保育園が決まらないことには復職は難しい。保育園の見学など妊娠中から保育園探しを始め、早めにメドをつけてほしい。その後は復職後に備えて勉強するなど、自分を磨いて」と同社ダイバーシティ推進室長の田口紀子さん。

復職後の生活はパートナーの協力や理解が不可欠だ。このため「第一三共」(東京)は、復職予定者らを対象にした今月開催のセミナーに家族の参加も認めることにした。

厚生労働省によると、要件を満たした育休取得者に給付される「育児休業給付」の受給者は全国で昨年度約22万5000人。03年度の2倍になった。育休取得者をいかにスムーズに復職させて戦力化するかに、企業は知恵を絞り始めているようだ。

企業などに復職支援の助言をしている「育休後コンサルタント」の山口理栄さんは「復職した人が働きやすく、働きがいの持てる職場作りを企業は目指してほしい。復職者とのコミュニケーションのコツを上司に教える、時短勤務制度利用者の人事評価基準を明確化するなどのほか、在宅勤務や時間単位の有給休暇利用など、柔軟な働き方を進める施策も必要」と話している。

 

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読売新聞

 

 

 

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