Be FLAT:10代の人権情報ネットワーク

人権関連トピックス

一覧ページへ

2013/06/24
【毎日新聞】虹色のまちづくり:西ハリウッド市物語


 

【毎日新聞】虹色のまちづくり:西ハリウッド市物語/1 人口の4割、同性愛者 30年前、結婚と同等の権利付与
http://mainichi.jp/select/news/20130624ddm007030077000c.html

1 人口の4割、同性愛者 30年前、結婚と同等の権利付与

ナイトクラブと市役所が混在する大通りに、虹色の旗がはためく。同性愛や性同一性障害など性的マイノリティー(少数派)の権利擁護を訴える象徴だ。米映画産業の拠点、ロサンゼルス市ハリウッドの西隣ウェストハリウッド市。人口約3万6000人の4割、市議5人のうち常に過半数が同性愛者だ。その実験的市政は全米の注目を集めてきた。

1984年11月29日、住民投票を経て米西部カリフォルニア州ロサンゼルス郡84番目の新市として発足。同夜、初開催の市議会に数百人が傍聴に押し寄せ、祝賀ムードに包まれた。全米初のレズビアン市長となった、当時31歳のバレリエ・テリーニョさんは「だれもが安心して暮らせる環境ができた。歴史をつくった」と宣言した。性的マイノリティーが、自治をつかさどる先駆けのまちが生まれた。

市議会の初仕事は、性的指向による差別の撤廃条例採択だった。同性愛者を非難する看板を掲げた老舗レストランに罰金の警告を発し撤去させた。翌年1月には同州バークリー市に次いで家庭内パートナー制度を導入。同性カップルに住居手当や医療保険で結婚と同等の権利を付与した。

同制度は「病院訪問権」「刑務所での面会権」も明示する。当時エイズウイルスが流行し始め、「家族でない」と病院に拒絶されパートナーの臨終に立ち会えない悲劇が相次いだことの反映だ。

「市内には病院も刑務所もなかったが、政府が認めるべき権利を全国に示し、突破口を開きたかった」。新市誕生当時から市議を務め、最多7回の市長を経験したジョン・ハイルマンさん(55)は新しい行政モデルを目指した決意を振り返る。病院訪問権は今や全米20州が承認。カリフォルニア州も99年にパートナー制を認めた。

宗教保守派は危機感を強め法的闘争に出た。州最高裁は08年5月、同性婚を支持したが、同年11月には保守派が推進した同性婚を禁じる州憲法修正条項が可決。結婚届受理は半年で終わった。

「連邦政府が同性婚を認めなければ、効力に限界がある」と指摘するのは、ウェンディ・アベリルさん(71)だ。同じ元教師のマリリー・フランスさん(70)とカップルだ。市内のレズビアン資料図書館で、額縁に入った州発行の結婚証明書を大切そうに見せてくれた。「市から同性婚第1号になるように頼まれて、初日に届け出た。合同結婚式もあって、大勢で祝った」

続きを読む

毎日新聞

 

 

関連キーワード: , , , ,

一覧ページへ