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2014/06/10
【BLOGOS】カップルに関するEUの法制度とは?


 

【BLOGOS】カップルに関するEUの法制度とは?
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http://blogos.com/article/87442/

Q1. 国際結婚に関する法制度はどうなっているのですか?

欧州連合(EU)域内で「人の移動の自由」が保障されたことで、域内の人々が自由に行き来できるようになると、国際結婚をするカップルが増えてきます。彼らは、EU市民ではあるけれど、異なる国籍を持つカップルという場合もあるでしょうし、カップルの一方がEU市民ではない場合もあるでしょう。結婚は、通常民法が規律している問題です。しかし現在、EUには統一的な民法典は存在しません。各加盟国はそれぞれ独自に民法を定め、自国民同士の結婚の問題を規律しているのが現状です。例えば、フランス人同士のカップルのフランスでの婚姻にはフランス民法が、ドイツ人同士のカップルのドイツでの婚姻にはドイツ民法が適用されています。各加盟国法が定める婚姻の条件は同じではないのです。しかし、EU市民に限らず、国際結婚をするカップルは、国境を越えて婚姻をするのですから、自分たちの結婚が法律上有効なものと認められるためには、どこの国の法が定める条件に従ったらよいのか不安になります。

欧州では平均して既婚者の12人に1人が自国以外で生まれた人と結婚している(EU統計局発表、2008年~2010年の数値) © European Union

このように各国が国境をまたぐ私法上の事案(例えば結婚、離婚、相続など)に関し、自国の法律と外国の法律のどちらを適用するかを扱うのが国際私法という法領域です。例えば、ドイツ人とフランス人がフランスで国際結婚をする場合には、フランスの国際私法は、「当事者のそれぞれがその本国の民法の定める婚姻の条件を満たせば、国際結婚が成立する」と定めています。しかし、国ごとに国際私法の規定が異なっていると、混乱や不便を生じることがあるため、EUでは各国で異なる国際私法を統一しようとしています。現在、国際離婚、国際相続、扶養義務などについては国際私法を統一するEUの規則(Regulation)が設けられていますが、それ以外の問題については、当該国の国際私法によって取り扱われています。婚姻に関する統一規則はありませんが、ひとたびEU域内の国で結婚が法的に認められれば、すべてのEU加盟国で通用します(同性婚などの例外はあります。同性婚についてはQ3で解説しています)。

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