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2015/07/08
【琉球新報】社説:産業革命遺産 歴史の影と向き合おう


 

【琉球新報】社説:産業革命遺産 歴史の影と向き合おう
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琉球新報
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-245408-storytopic-11.html

「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録が決まった。西洋以外で初めての本格的産業化をわずか50年で達成したことが高く評価された。誠に意義深い。

一方で、今回の登録にはもう一つ、重い意義があろう。

登録施設の歴史的位置付けをめぐり、日本と韓国は決定間際までもめ続けた。その過程は、史実を正視することの重要性を突き付けた。歴史には光と同時に影もある。その影と誠実に向き合う必要性を、この機会に深く胸に刻みたい。

韓国側は、登録施設の一部で朝鮮半島出身者が強制労働させられたとして当初、登録に反対した。日本側は、遺産の対象年次は韓国併合の1910年以前であり、徴用は40年代だと反論したが、いかにも苦しく聞こえる。これらの施設が明治以後も存続し、戦時に植民地から多数の徴用工が動員され、働かされたのは間違いない。歴史の連続性を無視していると受け取られても仕方ない議論だった。

結局、日本側が譲歩した。「その意思に反して連れてこられ、厳しい環境で働かされた多くの朝鮮半島出身者がいた」と陳述し、韓国側と折り合った。ただ国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関は、以前から「歴史の全容」が分かるような準備を求めていた。真摯(しんし)に受け止めていれば、もっと早く解決できたのではないか。

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