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2017/12/12
【東京新聞】子ども見守り70年 児童福祉法


戦争で両親を亡くした子どもたちが路上で生活していた戦後、一つの法律が生まれた。子どもたちの生活を保障する児童福祉法。十二日で制定から七十年を迎える。戦争、貧困、虐待…。時代とともに子どもを取り巻く環境が変わる中、ずっと未来を見守り続けてきた。 (木原育子)

「あの時、おにぎり一つで救えた命が無数にあった」。横浜市緑区の金子トミさん(87)は、涙ながらに振り返った。

十五歳の時、終戦五日前に疎開先・山形での空襲で両親と妹を亡くした。弟、妹と故郷の城東区(現東京都江東区)に戻ったが、東京大空襲で一面の焼け野原。家はなかった。上野駅の地下道で数カ月過ごした。

誰も助けてくれない。「世の中は鬼ばかりだ」と思った。わずかなお金で買ったサツマイモを分け合った。見ず知らずの痩せた子に「少しちょうだい」と言われたが、そんな余裕はなかった。数日後、動かなくなった小さな亡きがらを、忘れたことはない。

こんな子どもたちを救おうと、一九四七年十二月に児童福祉法が制定される。国の調査で四八年に孤児は全国で十二万三千五百人。同年、東京都が施設に収容した子どもの数は六千二百人との記録が残っている。

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東京新聞

 

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