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2018/03/14
【朝日新聞】川上未映子さんインタビュー:性差別はあらゆる被害につながる問題。


言うことを当たり前にしていきたい

川上未映子さんが、初めてのノンフィクション『きみは赤ちゃん』を出版したのは2014年、38歳のときだった。妊娠から出産、初めての子育てまでの一刻一刻をつづったこの作品を書いたことで、川上さんはジェンダーと対峙するしかなくなったという。作品は、数多の共感を呼んで版を重ねるロングセラーとなった。

『きみは赤ちゃん』は、言ってみれば「実録・女が修羅になるまで」です(笑)。あれを書いたとき、すばらしい体験をしたからそれを記録に残したいといった気持ちはほとんどありませんでした。世の中には出産神話や母性神話を強化して、出産育児をキラキラ体験のように思わせるものがいっぱいあるけれど、私の中では「赤ちゃん、可愛い。すべての輝きをありがとう」みたいなことだけを書くつもりはまったくなかった。いや、赤ちゃんや子どもの存在って、本当にすごいんですよ、最高です。でも私は、言葉にすればすべてがフィクションになってしまうなかで、しかし「どこまで本当のことを書けるか」に迫りたかった。世間に「妊娠出産育児、これ死ぬよ。こんな過酷なことをやってんの、普通のことやと思ってくれるなよ! 」という実感も含めて、すべてを記録しようと思いました。

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朝日新聞

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