藤田孝典 | NPOほっとプラス代表理事 聖学院大学人間福祉学部客員准教授
「何人の女子を妊娠・中絶させたかを誇る男子たち」
夏休みが始まって2週間が経過した。
各地で開かれている夏祭りや花火大会では、小中高生が友達と楽しげに歩く様子が見られる。
見守る保護者、地域の大人にとっては、大いに青春を謳歌してほしいと思いつつも、事件や事故に巻き込まれることなく、安全に過ごしてほしいという願いを持っていることだろう。
しかし、表面には見えづらいが、身近な大人に相談できず、ひとりで苦しんでいる子どもたちがいる。
特定非営利活動法人10代・20代の妊娠SOS新宿―キッズ&ファミリー(以下:妊娠SOS新宿)の報告(2018年7月27日第55回社会福祉セミナー:鉄道弘済会主催)によると、「生理が遅れている。妊娠したかもしれない」「妊娠していて中絶したいがお金も住まいもない」「性病感染したかもしれない」といった相談が数多く寄せられているという。
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