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 良くも悪くも男の論理がまかりとおっている社会に“不愉快さ”を感じたことはありませんか。今回の「ふらっとピープル」は、そんな不愉快さを解消したいとフェミニズム社会学者として有名な上野千鶴子・東京大学教授のゼミに参加したタレントの遙洋子さん。フェミニズムを学びたいと思うに至った経緯と、学びながら考えたことを2回にわたって語っていただきます。
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 たとえば、です。男女についての議論をしている時、男性が、
「女は多くを望みすぎる」と言ったら、どう応酬したら良いか。
「そんなことない。女もいろいろ辛抱している」と言うか、
「多くとは、具体的にどういうこと?」と聞き返すか。時間が許されるなら、そんなふうにゆっくり論じるのもいいでしょう。でも、長くて3分しか枠がないブラウン管の中では、悠長なことを言っていられない。
「ブスのひがみ」
「結婚してから喋れ」
「女は黙れ」

  女性が反論すると、感情的になり誹謗中傷する言葉を浴びせてくる出演者を前に、私は瞬時にとどめをさしたい。相手を黙らせ、議論に勝ちたい。番組の中では、タレントの私にある種の責任がある。そう思ったのが、フェミニズムを学ぼうと思ったきっかけの一つでもあります。が、それ以前に、子ども時代からの憤懣やる方ない思いがありました。

 5人の兄がいる6人兄弟だったので、家では「女だから家事を手伝え」と言われ続 けて育ちました。中1の時にバカバカしくなって手伝うのをやめたら、母親が担任の 教師に「うちの子、家事を手伝わないんです」と訴えた。すると、その男性教師は 「女なのに、なんで手伝わないんだ。3歳のうちの子でも手伝っているぞ」と言った。その時からです、根本から間違った方向に社会が進んでいるな、と思うようになったのは。
 中3の時に「女がコーヒー入れろ」と言った男の子をゲンコツで殴ったし、女対女の構図があからさまだった女子大時代にも、ブリっ子する学生に嫌悪感を覚え、取っ組み合いのケンカもした。殴って爆発させるしかないほど何かに怒ってました。しかし、周りからは、「女なのに、ケンカするな」と言われる。私は“解消しきれない 不愉快さ”をいつも感じていました。


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