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「基本編」


Q3.部落と「同和地区」、部落問題と「同和問題」は、どう違うのでしょうか?

「同和」は行政用語ですが、実際に使用される際の区別はあいまいです。

「部落」とは、もともとは「集落」を表す語です。よって、地域によっては一般集落を「部落」と呼ぶこともあります。その一方で、「被差別部落」を略して「部落」と呼ぶことも広く一般化しています。

部落出身者についても、「部落民」「部落住民」など、文脈やその場の状況、その語を発する人の意識や状況に応じて、さまざまな呼び方がなされています。

また「部落」は「同和地区」とも呼ばれます。これは「被差別部落」を指す行政用語です。行政用語としての厳密な意味での「同和地区」とは、同和対策事業が必要であると行政機関によって認定された地区、ということになります。「同和関係者」という語は、この「同和地区」に住んでいる、あるいはこの「同和地区」出身である人を表す行政用語です。

このような事情により、行政機関が発表する文書などには「同和地区」「同和問題」という語がよく使われています。ただし一般的には「部落」と「同和地区」という語は、先に述べた厳密な意味をはなれ、混用されているようです。

しかし「部落」と「同和地区」は必ずしも一致するわけではありません。歴史的にみて、あるいは周辺の住民やその集落の住民自身によって、そこが「部落」であると認められていても、行政が「同和地区」と指定しなかった場合があるからです。そのため政府報告書の統計などには同和対策事業を受けていない部落は含まれておらず、部落総体の実像とは、その分のずれが生じているといえます。