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「福祉・医療」
ハンセン病


1 ハンセン病とはどのような病気だったのですか  

 

ハンセン病は「うつる病気」と聞いたことがありますが、どのような病気ですか?

ハンセン病は「うつる病気」と聞いたことがありますが、どのような病気ですか?

 

ハンセン病は、ノルウェーの医師アルマウェル・ハンセンが1873年に報告した、らい菌によって引き起こされる慢性の感染症です。

しかし、らい菌の病原性は弱く、たとえ感染してもほとんど発症はしないし、命にかかわることもほとんどありません。まれに、らい菌に対する免疫力が弱い人が栄養状態の低下や衛生環境の影響で感染する場合がありますが、感染しても発症に結びつくのは、さらに少なく、たまたま発症した場合、らい菌が末梢神経内で増殖することから、手足に症状が現れたり後遺症が残ったりして「治らない病気」と誤解されていました。

しかし、医学の進歩で抗菌剤など化学療法による治療方法が確立されており、ハンセン病は後遺症を残さず治る病気です。現在、ハンセン病療養所入所者や退所して社会で生活している人びとのハンセン病自体は治っています。また、現在の日本では新たな発症は確認されていません。

 かつては、「恐ろしい病気」「遺伝する病気」「治らない」などといった誤解もありましたが、決してそのような特殊な感染症ではありませんし、感染症や遺伝性の疾患、慢性の病気だからといって、差別したり、嫌ったり、排除したりしてはならないことです。

 このように、ハンセン病問題は医学的に正しい理解をもつことが大切です。

*執筆協力:社会福祉法人恩賜財団大阪府済生会 ハンセン病回復者支援センター