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7 母国から連れてきた子どもを日本の学校に行かせたい

日本人との再婚で、私の子どもと一緒に来日しました。子どもは16才と15才と13才で、日本語は全くわかりません。日本の学校に行かせたいと思っています。どうすればいいでしょうか。

教育委員会に相談することから始めるといいです。

16才の子どもが中学校を卒業している場合は、高校へ編入することが可能です。編入で受け入れてくれる高校がないと、次年度の入試まで待ってから受験することになります。

もし中学校を卒業していないのであれば、中学校に編入となります。文部科学省は年齢超過であっても中学校は受け入れることができるとしていますが、教育委員会によっては学齢を超えた子どもの中学校への受け入れを認めないところや夜間中学校へ行くように言ったりするところがあります。その場合はぜひ中学校に入れてほしいと申し出ることです。

15才の子どもについては、自治体によって対応に違いがあります。学齢通りの編入しか認めないところもあります。また、高校入試をひかえて中学校3年生で学べる期間が少ないので、来年4月の夜間中学校入学を勧められたり、学年を下げてそのまま入学できることもあります。これまで終了した学年を考慮するよう強く要望することが必要です。

13才の子については、これも自治体によって違いがあります。日本語が全くできないと、学年を下げて小学校に行くといいと言われることもありますが、中学校と小学校では学校の雰囲気や子どもたちの状況がかなり違うので、子ども自身が小学校に入学することを嫌がることがあります。子どもの希望や親の要望を訴えながら教育委員会と話し合うことが必要です。

いずれにしても困ったときにはNGO等に相談するといいでしょう。

執筆協力:RINK「すべての外国人労働者とその家族の人権を守る関西ネットワーク」