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「子ども」
いじめ・不登校・体罰


夏休み明けから登校をしぶり始めた小5の娘
小学校5年生女子の母親です。理由ははっきりしませんが、夏休み明けから週に2、3回登校をしぶるようになりました。特に月曜日の朝は「お腹が痛い」と言って、起きようとしません。病院で診てもらいましたが、特に心配ないと言われました。親としては心配でたまりません。今後どのように対応していけばよいのでしょうか。

理由がはっきりしないだけに、親としては心配ですね。まず、登校をしぶり始めたきっかけについて考えてみましょう。友人や先生との関係、学習面や生活面での問題など、学校生活のなかで娘さんにとって不都合な状態が生じたのかもしれません。
登校をしぶるような状況での腹痛などは、「神経症的症状」といわれ、心理的なストレスなどから生じている可能性があります。病院で異常なしと診断されれば仮病かと疑いたくなりますが、そうではありません。本人は「学校に行きたい」「行かなければならない」と思っているのに、朝になると登校する気力がなくなるのです。そこへ、親が登校を促したり学校に行かない理由を執拗に追及すると、ますます心理的な圧迫が強まり、このような身体症状へと発展します。もし登校をしぶり始めたきっかけともいえる原因が判明した場合は、それを取り除く方法を考えてください。
登校をしぶる状態が長引くにつれて、親としては「いったい何を考えているのだろう。グズグズせずにはっきり言えばいいのに」とイライラしたりもします。すると、つい非難めいたことや指示を出したくなるものです。
けれどもそこはグッとこらえ、「今の私のつらい気持ちを、お母さんが受け止めて理解していてくれる」と娘さんが感じられるように接してみましょう。たとえば、「前日の夜は学校に行ける自信があったから学校の準備をしたのに、朝になると本当に行けなくなってしまう」「がんばろうとすると、余計にお腹が痛くなってしまう」といった娘さんについて、「意志が弱い」「甘えている」「怠けている」のではなく心も身体も本当に疲れているのだなと受け止めましょう。そうやって子どもさんの心や気持ちを理解することに専念すると、娘さんも「登校しなければ」という強迫的な義務感が薄れ、それに伴う情緒的な混乱が落ち着き、症状も軽くなっていくと考えられます。
また、学校とは別の話題を出して気分転換を図るのもよいでしょう。たとえば「そんなにつらかったのに、よく我慢したね。もっと楽にしてみたら」「きょうは何もしない日にしようか」などと誘ってみてはいかがでしょう。
このように学校を離れた親子のコミュニケーションの機会をつくることは、本人の気持ちをだいぶ楽にします。そんなことをしながら、学校に行けない気持ちについて娘さんといっしょに考えてみてください。
担任に学校での様子を聞いたり、相談したり、必要に応じてスクールカウンセラーや相談機関を利用することもおすすめします。