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「ジェンダー」


不妊治療に非協力的な夫。夫婦関係も険悪に

結婚3年目になります。子どもがほしいのに、なかなか妊娠しません。病院で調べてもらったところ、私の身体には問題はなく、夫の精子の数がかなり少ないことがわかりました。結婚する時に「子どもがいつできてもいいように」と仕事も辞めたのにショックです。
人工授精を受けましたが、うまくいきませんでした。医者は一度では難しいと言うのですが、夫は「もういい、子どものない夫婦もいるし…」と言って、それ以上協力してくれません。
何も知らない夫の両親は「そろそろ孫の顔を見たい」などと、夫ではなく私に言います。そのたびに不愉快な思いをするのは私なのに、夫は「適当に受け流しておけばいいよ」と言うばかり。同じころに結婚した友人たちからは「子どもが生まれた」という知らせがポツポツと来るようになり、焦りは大きくなる一方です。最近は、私の気持ちを理解して協力しようとしない夫に腹が立ち、とげとげしい態度をとってしまいます。

「結婚したら子どもができるもの」と思ってこられたのに、現実にはいろいろあって「こんなはずでは」という思いをおもちなのですね。「妊娠できないのは夫の問題なのに協力してくれない」「親にもきちんと対応してくれない」というあなたの不満が二人の関係をギクシャクさせ、さらにつらさを増しているようにもみえます。
日本には「結婚は家を継ぐ子どもを残すことが目的」「子はかすがい」「女は母親になって一人前」など、一人ひとりの事情や気持ちを無視した社会通念があります。そんな社会で育つうちに、私たちのなかにもそういった意識が根付きがちです。しかし「子どもをもつかどうか」「どのような夫婦でいるか」「誰が子育てをするか」などを決めるのは他人や社会ではなく、それぞれの夫婦が話し合いながら選びとっていくものではないでしょうか。
現代では、夫婦でいる時間が40年?50年ということもまれではなくなり、社会の環境も変わって、みんなが同じ人生を生きることは無理なのです。
そんななかで、個人の女性や男性が自分の生き方を自己決定することが、自分の人生に責任をもって生きるための基本になります。
あなたも自分の思いをもう一度確認しながら、まず夫に「ありのままの気持ちを話し合う時間をもちたい」と伝えてみてはいかがでしょう。夫婦である以上、夫も二人の将来については関心があることでしょう。あなたの気持ちも大切にしながら本音で話し合うことが、今もっとも必要なのかもしれません。