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「野宿生活」
暮らし


「こわい」という印象があるが本当は?

野宿生活をしている人びとを見ると、少しこわいと思ってしまいます。本当のところはどうなのですか。

1998年に大阪市民を対象に行なった野宿生活者に対する市民意識調査(大阪市立大学都市生活環境問題研究会)によれば、33.6%の人が野宿生活者を「こわい」と思っています。そう思ってしまうのは、多くの市民が野宿生活者の服装や身なりを「汚い」「私たちとは違う」と見ていることの表れであるかもしれません。また、野宿生活者自身は多くの市民の冷たいまなざしを受けて、自分の殻に閉じこもりがちです。そのために市民と距離を置こうとする姿勢をとり、これを市民は「こわい」と見るのかもしれません。
しかし、野宿生活者の実態調査などで、野宿生活者に声をかけて話をしてみると(もちろん、対等な人間として相手の方に接することが必要です)、彼らはどこにでもいる人と変わりがありません。なかには気むずかしく、相手にしてくれない人もいます。しかしよく考えてみると、夜間に寝ていていたずらをされたり、これまでの人生で裏切られたりした結果として、人への不信が強くなったためのようです。
このように見ていくと、「こわい」という思いは、実は彼らを見る私たち自身の心の中に原因があるといえるのではないでしょうか。