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えん罪を考える

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2011/09/28
感情を共有する警察・検察とメディア 鳥越俊太郎さん


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——「ニュースの職人」を名乗られていますが、どんな思いをこめていらっしゃるのですか?

 よくジャーナリストと紹介されるんだけど、日本ではジャーナリストという言葉に対する共通理解がないんです。そんな状況でジャーナリストを名乗るのがイヤで、自分で考えた結果、「おれはニュースに携わる職人だ」と。ひとつひとつのニュースと向き合って、自分なりの視点で発信する職人でありたいんですね。

 自分にしかできないものを誇りをもってつくる。それが職人じゃないですか。ニュースも、みんなと同じことを同じように大量生産するようになったら、職人でもジャーナリストでもない。情報を流すだけの情報流通業者です。そうはなりたくという思いをこめて、あえて名乗ってます。

——現在は、がん患者であることも公表されていますね。

 いつも人のイヤなところとか、言いたくないことを無理やり口を開けさせて報道してるわけじゃない? 自分ががんだとわかった時、すぐに全部公表しようと決めた。これからがんになる人の参考にもなるだろうと。

 がんになって初めて、人生の残り時間の意味について考えました。なんで生きているのか。命のある間に誰の役に立ち、できるだけ後悔を少なくして死んでいきたい気持ちがあります。ニュースの職人であり続けたいし、がん患者として経験したことを自分だけにとどめず、わかりやすく客観的に伝えたい。使命感とか、そんな大それたことではなく、残り時間をどうやって悔いなく生きていくかをちゃんと考えていきたいということです。

(取材・構成/社納葉子)

『がん患者』/鳥越俊太郎著 『がん患者』/鳥越俊太郎著 講談社・1600円(税別)

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