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2003/05/30
企業における人権研修の進め方


4.テーマ選定

どのような教材を使用し、どのようなテーマで研修を進めればよいのでしょうか。
1回の研修(90分)では「特定個別的なテーマ」「同和問題をはじめとするさまざまな人権問題を考える総合的なテーマ」の研修内容があります。

(1)研修テーマの具体的分類

企業の研修として、どのような分野のテーマをどのような組み合わせで実施するかを考えるうえで、研修テーマを分野別に分類・整理することが重要です。
研修テーマの決定には次表を参考にしてください。

区   分
テ ー マ
1.同和問題 1)同和問題の本質
2)被差別部落の歴史
3)被差別部落の産業と文化
4)同和問題の諸関係法
5)同和行政の取り組み
2.同和問題以外の人権問題

1)女性問題
2)子どもの人権
3)高齢者問題
4)障害者問題
5)アイヌ問題
6)外国人問題
7)HIV感染者問題
8)刑を終えて出所した人

3.上記1.2共通の人権問題

1)人権感覚・差別意識
2)浄穢観念・貴賎観念と差別意識
3)予断と偏見
4)差別と表現

4.企業の取り組み 1)企業と人権問題
2)私たちの課題

(2)構成と内容

企業研修実施にあたっては、受講者層によってどのような「研修方法」で、どのような「学習テーマに基づく内容」を組み入れるかが重要です。
特に、「学習テーマ」は企業の実情(研修の進捗度や体系など)に応じたものを確立しておくことが、新入社員から役員まで段階的、継続的、多角的な広がりをもった研修を実施する上でのポイントとなります。

(新入社員)
この層では別表にあるように、同和問題を理解する上で重要な「必須テーマ」と「選択テーマ」で構成します。

(一般社員・管理職社員)
各社の実情、研修の進捗度によって異なってきますが、基本的には新入社員層のテーマをさらに広げ、深めた内容にします。

(役 員)
経営者として、企業経営の中で同和・人権問題の解決に向けて何をなすべきか、また期待される役割と行動、社内外に対しどのような支援・貢献を実践していくかなどについて、全般的な研修テーマで実施します。

受講者層に対応する「研修テーマ」は下表を参考にしてください。

受講者層

研修テーマ
新入社員 必須テーマ (1)なぜ企業で同和・人権問題を研修するのか
(2)同和問題とは何か
選択テーマ (1)被差別部落の歴史
(2)差別の実態
(3)企業と同和・人権問題、私たちの課題
一般社員~
管理職社員
(1)被差別部落の歴史(明治~現代)
(2)被差別部落の実態と私たちの課題
(差別意識・被差別部落の実態・差別事象など)
(3)被差別部落の民俗伝承
(4)同和行政の変遷と今後のあり方
(5)在日外国人問題の現状と課題
(6)差別と表現
(7)国際化時代の企業と人権
(8)私たちの身近な生活と人権
(9)HIV感染者と人権
管理職社員 (1)差別事象・問題事例となったテーマについての事例研究
(2)公正な採用選考と基本的な考え方
役員 (1)人権問題と企業経営
(2)国際化時代の企業と人権
(3)部落解放運動の現状と今後の展望
(4)部落差別の現状と課題
(5)差別と表現の自由
(6)エイズと人権

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