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障害者

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2000/01/22
パラリンピックという、最高の舞台を目指して



今はシドニーを目指して、休日もトレーニングに励む日々ですが、趣味はスキューバダイビングです。長野冬季パラリンピックの後で、ライセンスを取りました。時間がなくて海外へは行ったことがないんですけど、関東を中心にあちこちの海へ潜りに行きましたよ。沖縄もよかった。

車椅子を使うようになってから本格的にスポーツを始めて、金メダルをいただいたり、パラリンピックや海外での大会、合宿を通じて、いろいろな国の選手と交流することができました。「障害者になってよかった」とは思いませんが、もし障害を持たずにいたら、こんな経験はできなかったかもしれません。障害があっても、世界を広げることはできるんですね。そのためにも、まず障害者が気軽にスポーツを楽しめる施設が増えればいいなと思います。

恋人? 今はいません。忙しいし、出会いの場もないし。だいたい、ひとつのことに集中すると他のことは考えられないタイプなので、なかなか恋愛する余裕がありません。それに理想が高いんですよね(笑)。手相占いをやっても、「あなたは理想が高すぎて、いい男性とは巡りあえません」なんて言われちゃう。「己を知れ」って感じですよね(笑)。

シドニーに出場できるかどうか、まだわかりません。これから春に向けて毎月、選考を兼ねた大会があります。ひとつひとつ全力を出し切れるようトレーニングを積んで、体調を整えて臨んでいきたいと思います。


土田和歌子(つちだ わかこ)
'98長野冬季パラリンピック金メダリスト
高校時代に交通事故に遭い、脊髄損傷により下半身不髄に。
リハビリ中から陸上競技を始め、'94年のリレハンメル冬季パラリンピックには、アイススレッジレースの代表選手として参加。'98年の長野冬季パラリンピックでは自己の持つ世界記録を破り、2つの金メダルを獲得。現在はシドニーパラリンピックの出場を目指し、精力的にトレーニング中。24歳、東京都職員。
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