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「仲良しの子が転校したから」と登校をしぶる子ども

2学期が始まった直後から、小学3年生の娘が登校をしぶるようになりました。理由を聞くと、幼稚園のころから仲良しだった友達が夏休み中に引っ越し、転校してしまったからだと言います。たしかにとても仲が良く、3年生で同じクラスになった時は大喜びでした。引っ越しの時には「寂しいけど仕方ないね」と意外にあっさりしていたので安心していたのですが…。2学期になって急に様子が変わった娘の気持ちがわからず、困っています。

新学期が始まり、娘さんは大好きな友達がいなくなったことをあらためて実感しているのでしょう。まずはそんな気持ちを受け止めてあげてください。
2学期は運動会・遠足・学習発表など、行事が次々とあります。特に9月は、力を合わせて運動会の練習に励む時期です。けれども娘さんは、そのしんどさや楽しさを共有し合ってきた友達がいなくなったのです。「あの子がいないから行きたくない」と、自分の気持ちをはっきり語ることのできる力を娘さんはもっています。それを「わからないことを言うんじゃないの」と片づけないで、十分時間をかけて気持ちを聞くことが今は必要なようです。
人生の「別れの悲しみ」は誰もが体験します。娘さんは、初めてそれを体験したのかもしれません。この「現実」にしっかり向き合い、乗り越えて成長していく絶好の機会ととらえてみては。担任にも現状を伝え、いっしょに娘さんを見守ることをおすすめします。