その後も光成さんが本を出版したりマスコミに取り上げられるごとに反響があり、メンバーが増えてきた。「今まで誰にも言えなかった」と苦しい胸のうちを明かしながら涙する人も多い。一方で、生活上の工夫やストレス発散法などの情報交換も活発だ。 視覚障害のある夫と暮らす女性が、こう発言した。「夫に“おまえに盲人の気持ちがわかるか”と言われたから、“あなたに晴眼者の気持ちがわかりますか? 私もあなたを理解したいと思うけど、私のことだってあなたに理解してほしいわ”と言い返したのよ」。堂々とした言葉に「すごい!」という声が挙がる。さらに「第二部」として、自閉症の子どもがいるメンバーが自閉症についてレクチャーした。閉会する頃には、誰もがリラックスし、笑顔になっていた。今後もお互いの気持ちを聞き合う時間を大切にしながら、さまざまな障害について学びあうことを予定している。
|