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【東京新聞】認知症、変わらず接して 自ら発症の専門医が啓発絵本

2019/12/26


認知症研究の第一人者の精神科医で、「長谷川式」と呼ばれる診断基準を開発した長谷川和夫さん(90)=東京都板橋区、愛知県春日井市出身=が二年前、自身も認知症になり、病気への理解を深めてほしいと昨年、絵本を出版した。実体験などを基に「家族や地域など周囲の理解があれば、認知症になっても安心して生きていける」と語る。 (細川暁子)

長谷川さんは、名古屋大病院の医師で戦死した叔父の遺志を継ぎ、医学の道に。母校の東京慈恵会医科大に勤務していた一九六八年に、認知症の研究を始めた。当時、認知症はまだ「痴呆(ちほう)症」「ぼけ」などと呼ばれ、家族が患者を納屋に閉じ込めるようなこともあったという。

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