【ブルームバーグ】「妻は家庭」から抜け出せない社会制度、高まるパート女性の老後不安
2020/01/17
片沼麻里加
寿命の伸びに追いつかない老後貯金、正規雇用に比べて低い生涯所得
パート主婦世帯の貧困率は上昇、社会の意識や社会保障制度の改革を
東京都内で夫、子ども2人と暮らす中島真知子さん(46)は、老後に焦りを感じている。31歳でフルタイムで勤めていた会社を退職。専業主婦として10年間、子育てに専念した後、週3日のパートを始めた。共働きになったとはいえ出産後のブランクで蓄えも少なく、「長い人生どのように生きていくのか」と不安を募らせた。
急速に高齢化が進む中、公的年金以外に2000万円の自己資金が必要とした試算が話題になるなど、老後への不安が高まっている。家庭との両立のために非正規雇用の割合が高い女性は厳しい現実に直面している。
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