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【BLOGOS】部落差別に苦しみ続けた女性 大人になって文字を身に付けて得たこと

2020/02/05


京都市内の被差別部落に生まれ育った女性(88)が、部落問題に関係する研究者や被差別部落出身の若者らと向き合った鼎談集『いま、部落問題を語る 新たな出会いを求めて』(生活書院)を出版した。幼少期は貧しい暮らしを余儀なくされ、小学校ではいわれなき差別に苦しんだ。

卒業後には社会に出て働き始めたものの、文字の読み書きが不自由な点にずっと悩まされた。それでも、子育てのかたわら40歳で文字を本格的に学び始め、69歳で立命館大学文学部二部に入学。自由に表現する力を手にした今、女性は自らの人生を書き残すことを使命と考えるようになった。「様々な立場の人への差別が横行している今、本を読んだ人が“差別とは何か”と立ち返るきっかけになれば」。著書にはそんな願いを込めた。

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