【WedgeONLINE】厚生労働省による生活保護監査の大転換、きっかけとなった2つの事件-福祉事務所による"人権侵害"
2025/05/16
大山典宏( 明治大学専門職大学院ガバナンス研究科(公共政策大学院)専任教授)
厚生労働省は、2025年度の生活保護制度の監査方針の第一に「権利侵害の防止」を掲げた。不正受給対策を重視する姿勢からの転換。その背景には、「生活保護の利用者には、どのような非人道的行為をしても許される」と考える福祉事務所の出現や、「本人が言ってこないなら、役所は何もしなくても問題ない」とする申請主義のあり方が厳しく問われている現状がある。
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