【新潟日報】新潟水俣病公式確認60年:絆の再生へ、「もやい直し」まだこれから...
2025/06/02
熊本・水俣の最後の魚行商人、中村雄幸さん(上越市出身)
新潟水俣病が公式確認から60年となった中、「公害の原点」といわれる熊本、鹿児島両県の水俣病が来年で公式確認70年となる。水俣病はメチル水銀に汚染された不知火(しらぬい)海の魚介類を食べた沿岸住民に被害が広がった。熊本県水俣市に移り住み、50年以上にわたり水俣病が招いた地域の分断を見続けてきた新潟県出身者がいる。水俣で最後の魚の行商人とされ、今年1月に引退した中村雄幸さん(74)だ。豊饒(ほうじょう)の海と密接に関わっていた地域の暮らしを見つめてきた中村さんを訪ね、思いを聞いた。(報道部・桑田実結)
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