【Dialogue for People】「日本政府はこの遺骨に答えて」―長生炭鉱で83年後の発見、問われる公の責任
2025/08/27
安田菜津紀
肌を刺すような強烈な日差しの下、海辺に集う人々の視線は沖に並ぶピーヤ(排気・排水筒)へと集まっていた。その海から突き出た煙突のような筒から、小型のボートが水しぶきをあげてこちらへ向かってくる。ダイビングスーツに身を包んだ韓国のダイバー、金秀恩(キム・スウン)さん、金京洙(キム・ギョンス)さんを、「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」(以下、刻む会)の井上洋子代表らが浜辺で迎えた。金京洙さんが抱えていた大きな箱から頭骨が見えると、囲んでいた取材陣、ご遺族、支援者らが息をのんだ。
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