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 私は私、人は人―と思っていても、つい「女だから」「男だから」との思いにしばられている自分に気づくことはありませんか。性差にとらわれて消耗するより、自分らしく生きることにエネルギーを使いたいものです。ブラウン管でおなじみの市田ひろみさんは、OL、女優を経て実業家、服飾評論家として八面六臂の活躍の人。ご自身のライフストーリーを軸に、女性問題、男性問題そして“仕事術”を2回にわたって語っていただきます。
市田ひろみの「私」的生き方-2
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「お母さんは着付けも上手やけど、ひろみちゃんは下手くそや。あの子は口で着付けしたはる」
 私は1961年に女優をやめて京都に戻り、母が経営する美容室を手伝い始めたのですが、知り合いの呉服問屋さんから依頼され、デパートで着物の着付けの実演をしたところ、そんな噂が耳に入ってきました。親しい友人がそっと教えてくれたのです。私は高3のときに美容師の免許を取っていましたし、子どもの頃から母に仕込まれていましたから、着付けには自信がありました。失礼な・・と体が震えましたね。

 あるいは、着付けコンサルタントとしてテレビに出ると、「素人さんに着付けを教えたら、美容院に着付けをしに来るお客さんが減るから困る」
 と業界から横槍が入り、友禅の審査会委員になったと新聞に出ると、「あんたのところの娘はん、結婚もせんとおかしなことしてはりまんな」と親までいびられた。 そう、女が男社会で目立ち始めたから、「出る杭は打たれる」となったわけです。

 その時、私は思ったのです。


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