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 私を支えてくれる人に迷惑をかけてはいけないので、「噂を聞いた」だの「誰々さんにこう言われた」だのと一切の他言をしないでおこう、と。その代わり、もっともっと勉強して力をつけよう。そう決めて、それまで以上に熱心に勉強することにしたんです。和裁を習得し、服飾史を勉強し・・・。展示説明を暗記するほど、正倉院展にも何度も足を運びました。のちには世界中の民族衣装を研究しようと発奮することにもなりました。

 あの頃から30年も経ち、今は男女雇用機会均等法などによって、「男女は平等や」と広く認められた時代です。あるテレビ局で仕事をしたとき、ディレクターやカメラなどすべて女性の頼もしいチームだったこともあったし、夜遅くまでいとわず残業をする女性が増えているのもうれしい限り。でも、まだセクハラもあるし、あからさまでないにしても女だからという理由で不当な扱いを受けることも、実際のところあります。

 男であること・女であることは、仕事上何にも関係あらへん。男女は対立せずに、共存する関係になるべきだと私は思うのです。女も男性度を50%、女性度を50%持つくらいがちょうどいいのでは?と思います。

 そういう世の中になったら、男の人が着てはる“鎧”が軽くなっていくはず。自分と違うことをしはる人がいても、悪口を言うより、「それは◎◎さんのパーソナリティーだ」と認めあえる世の中にしていきたいですね。


市田ひろみ(いちだひろみ)
1932年大阪市生まれ。戦後、京都に移り住み、京都府立大学国文科卒業。OL、女優、美容師を経て、'60年代から服飾評論家として活躍。美容室、きもの学院を経営する傍ら、世界各地の民族衣装を訪ね歩く。テレビCMの“お茶のおばさん”としても親しまれ、'93年ACC全日本CMフェスティバル賞を受賞。『八方美人で生きなはれ』『ものは言いよう、考えよう』(共に講談社)、『世界の衣装をたずねて』(淡交社)ほか著書多数。日本和装師会会長、大谷大学講師、ICD世界著名美容家協会評議員など多くの肩書を持つ。


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