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LGBT(性的マイノリティ)とは

2017/04/27


3.LGBTの抱える社会的課題

LGBTの人達は周囲の人達からその特性や存在自体を十分に認識されていないため、さまざまな偏見や差別が生じています。次の表ではLGBTの人達の厳しい状況や環境の課題の主なものを示しています。

 

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(出典)「事業主・人事・法務のための職業におけるLGBT入門」特定非営利活動法人虹色ダイバーシティ


タレントなどでLGBTであることをカミングアウトしている人もいますが、職場などでは偏見や差別を恐れてカミングアウトできずに苦しんでいる人が多数います。また、例えばトイレや更衣室の利用に悩んでいる人もいます。LGBTの人たちを理解することが、差別をなくす第一歩です。
また、性同一性障害者は、さまざまな場面において「こころの性」とは違う振る舞いや服装を要求されたときに苦痛を感じ、それになじまないでいることでいじめを受けたりすることがあります。
こうした偏見や差別はなぜ起こるのでしょうか。大きな要因のひとつとして、差別する側の無理解やあまりにも固定的な認識があげられるでしょう。世の中には自分の考えのとおりの「男性」「女性」しかいないと信じ、それ以外の人々は自分の理解を超えているからと拒絶していませんか。私たちは、このような人たちを偏見や好奇の目で見ず、性のあり方には様々な形があるということを正しく理解することが必要です。