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パラリンピックとは

2019/04/10


3. パラリンピックの競技について

(1) 障がいの種類

障がい者選手のためのスポーツは、障がいの種類によって「身体障がい者」「知的障がい者」「精神障がい者」の大きく3グループに分けられます。

<パラリンピックの参加対象>

参加対象.jpg

 

出典:「パラリンピックを学ぶ」より

 

それぞれに個別の歴史があり、組織・競技大会・取り組み方もまた異なります。パラリンピックは視覚、肢体不自由の障がい者を対象としており、一部の知的障がい者も参加しています。

パラリンピックの大きな特徴は種目数の多さです。2016年リオデジャネイロパラリンピックでは22競技528種目が行われましたが、この数はリオデジャネイロオリンピックの28競技306種目と比較しても多いといえます。この背景にあるのが、選手が持つ障がいと程度に応じて細分化された種目があるためです。

(2) 競技の変遷について

直近の夏季リオデジャネイロパラリンピックでは、前述のとおり22競技528種目が行われました。アーチェリー、車いすフェンシング、車いすバスケットボール、水泳、卓球、陸上競技は第1回から継続して行われています。

<夏季パラリンピックの変遷>

夏季.jpg

 

出典:「パラリンピックを学ぶ」より

 

一方、冬季パラリンピックは直近の平昌パラリンピックでは6競技80種目が行われました。アルペンスキーとクロスカントリースキーは、第1回から開催されています。アイススレッジスピードレースは氷上においてソリ(スレッジ)に乗って行なわれるスピードスケート競技でトラック競技でしたが、参加国と競技人口が少ないことを理由に1998年の長野大会を最後に、競技種目ではなくなりました。

<冬季パラリンピックの変遷>

冬季.jpg

出典:「パラリンピックを学ぶ」より

(3) 各国のパラリンピック参加状況

パラリンピックにはさまざまな国々が参加していますが、その中でもパラリンピック発祥の地であるイギリスは第1回から連続して出場しています。

日本の参加回数は、夏季では第2回からの出場で15回、冬季はすべて参加の12回となっています。

<パラリンピックの参加状況>

参加状況.jpg

出典:「パラリンピックを学ぶ」を参考に作成