ふらっと 人権情報ネットワーク

ふらっと教室



世界記憶遺産とは

2015/05/08


(7)バルトの道-自由を求めてバルト三国を結んだ人間の鎖 

 

1.名 称 バルトの道-自由を求めてバルト三国を結んだ人間の鎖 

The Baltic Way-Human Chain Linking Three States in Their Drive for Freedom 写真(ユネスコ ウェブサイト 英語)

 

2.登録国 エストニア、ラトヴィア、リトアニア

 

3.登録年 2009年

 

4.解 説

バルトの道とは、独ソ不可侵条約の秘密議定書*1)締結50周年を記念し、その存在を認めることと、バルト三国(エストニア、ラトヴィア、リトアニア)の独立を求めて1989年

8月23日に行われた政治的デモのことです。非暴力の抗議手段として、北はエストニアの現首都タリンからラトヴィアを通り、南はリトアニアの現首都ヴィリニュスまで、100万人以上の人々が手を携えて約600kmにも達する人間の鎖をつくりました。このデモ

には、バルト三国のみならず、ロシア、ベラルーシ、ポーランド、タタール人に加え、さまざまな国家の多数の人々が参加し、成功裡に終わりました。これにより、秘密議定書への関心が高まり*2)、更なる情報公開を求めるとともに、バルト三国の自己決定とソ連全体の民主化運動を促したことが登録理由です。

振り返れば、この直後の11月9日にベルリンの壁が崩壊し、東欧革命が一気に加速していくわけですが、その意味でもバルトの道は、冷戦の終結と第二次世界大戦の直接的な影響の終焉を象徴するデモでした。

 

*1)戦後のヨーロッパをドイツ圏とソ連圏に分割するという合意も含まれていました。

*2)この年の12月のソ連の人民代議員大会で、法的に無効であることが宣言されました。

 

以 上