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アンコンシャス・バイアスとは

2020/04/17


1.アンコンシャス・バイアスとは

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現在の日本でも、自覚の無い差別や偏見は、未だに多くの人の無意識の中に根強く残っています。自覚の無い無意識の偏見を表す言葉として、アンコンシャス・バイアスという言葉があります。

日本語では「無意識の偏見」「無意識の思い込み」と訳される概念で、過去の経験や習慣、周囲の環境などから身につくものであり、自分自身が気づいていないモノの見方や捉え方のゆがみ・偏りを表します。いわば本能で「脳がストレスを回避するため」に、無意識のうちに、自分にとって都合の良い解釈をすることによって起きる「自己防衛心」が正体です。これが、偏ったモノの見方や、ゆがんだ思い込みを生むのです。本人に自覚が無いため、問題の存在に気づきにくいという特徴がありますが、過去の経験や知識をベースに認知や判断を自動化し、物事を素早く効率的に処理できるというメリットもあります。

アンコンシャス・バイアスは、ダイバーシティ&インクルージョンの推進において世界的に注目されており、「自分は大丈夫」「自分は間違っていない」といった思い込みが自分にもあるかもしれないと一人ひとりが自分を振り返ること、それがダイバーシティ&インクルージョンの推進には不可欠です。