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アンコンシャス・バイアスとは

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2020/04/17
アンコンシャス・バイアスとは


4.アンコンシャス・バイアスへの対処法

 アンコンシャス・バイアスは誰にでもあるもので、完全に払しょくすることは困難です。それでは、できるだけアンコンシャス・バイアスに振り回されないようにするにはどうしたらよいでしょうか。

以下、三つの対処法について考えていきます。

(1)「気づく=自己認知力」を高める

まずは「無意識の意識化」、つまり、気づいていない自分自身のバイアスに気づき、そのバイアスが周りにどんな影響を与えているか自覚することから始めてみましょう。

「相手の非言語メッセージ」を意識する

その人の本当の気持ち(本音)は往々にして発している言葉よりも表情や態度といった非言語メッセージに表れます。そういったメッセージを注意深く観察し、「どこか、何か、違和感がある」と少しでも感じたら、「あれ? 今、私が言ったことや、やったことで何か不快になったかな?」「私のどんな思い込みが、不快にさせたのだろう?」と振り返る習慣をつけて下さい。

【相手の「目」を見る】

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目を伏せたり、目を合わせなくなったり、目が泳いだりする。

【相手の「表情」を見る】

表情がこわばったり、眉間にしわがよったり、口をつぐむ。

【相手の「声・話し方」に注意する】

声が小さくなったり、語尾が小さくなったりする。

【相手の「態度・しぐさ」を見る】

腕組みしたり、うつむいたり、不自然に手が動いたりする。

【相手の反応の変化を見る】

返事をしなくなったり、反応が小さくなったりする。

アンコンシャス・バイアスを「記録」してみる。

自分のバイアスを言語化して記録することで、自分のバイアスのクセを知ることができます。「あれは私の思い込みだったかも?」とふと感じたことを、その都度メモする習慣をつけてみましょう。とっさの言動や感情をメモしていくことで、だんだんと自分のバイアスに気づきやすくなります。

(2)バイアスがあらわれやすい言動をやめる

アンコンシャス・バイアスは「無意識」なので、なかなか自分では気づきにくいものですが、「自己防衛心」から、自分の都合を優先したり、自分の要望を叶えようとしたときに、「決めつけ」や「押しつけ」という言動になってあらわれる傾向にあります。そのような言動をしていないか、日頃から省みる習慣を持つとともに、してしまった場合の「対処法=心のもちよう」について考えてみましょう。

①「決めつけ」の言動とその対処法

「普通そうだろう」「男(女)のくせに」「そんなことできっこない」

⇒価値観や事情は、その時々、人それぞれです。過去の事例や体験に照らし合わせた判断が常に正しいとは限りません。自分の価値観からいったん離れて、周りの価値観に歩み寄り、受け入れてみましょう。また、これまでの経験や実績は「新しいものの見方」や「新しいアイデア」を受け入れるにあたって、かえって「しがらみ」になることもあります。真っ向から否定するのではなく、まずは受け入れる心のもちようが大切です。

②「押しつけ」の言動とその対処法

「私が間違っているとでも言うのか?」「難しいことは何も言ってないと思うんだけど?」

⇒お互いの解釈は違うものです。感情的になりそうな自分を感じたときは、まずは一呼吸おいて、自分の解釈を押しつけるのではなく、「どうすればうまくいくか」という本来の目的に立ち戻ってみて下さい。また、人はみな完璧ではありませんし、誰もが「同じようにできる」とは限りません。「失敗」や「不十分」を受け入れることも必要です。

(3)意識の置きどころを変える(バイアスの上書き)

「無意識を意識化」し、バイアスに繋がりやすい言動を改め、最後にそれをさらに一歩進めて、「自分の意識の置きどころ」そのものを変えてみましょう。アンコンシャス・バイアスは、過去の経験や知識によって、知らず知らずのうちに作られていきます。逆に言えば、「意識の置きどころが変われば上書きできる」ということでもあります。これまで「できない」と思っていたことが意外にもできるようになった。「こういう人だろう」と決めつけていた印象が、意外にも実は違った。ここでのポイントは「意外にも」という点です。アンコンシャス・バイアスは、知らない間につくられているものなので、「意外」と感じながら上書きされることが多いのです。過去の経験や知識にとらわれず、意外な「気づき」や新たな経験を大切にして、意識的に上書きを試みてみましょう。その際に邪魔をするバイアスは「失敗したらどうしよう」という思い込みです。失敗なくして成功・成長はありません。「まずはやってみよう」という心もちが大切です。

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