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人権と関わりの深いSDGs

2022/04/21


4.SDGs達成のために私たちが身近にできること

これまで行政や企業の取り組みを紹介しましたが、私たちが個人の立場でできることは何でしょうか。

目標5のジェンダー平等については「妻は家庭を守り、夫は外で働く」という考えを持っている人が多いのではないでしょうか。最近では、男性の育児休暇の取得が話題になるなど、注目されています。例えば、家事の分担を平等にすることは難しいかもしれませんんが、各家庭の事情にあった比率にしていくことはできるのではないでしょうか。目標8では経済成長にも言及しています。大きな商業施設や便利なネット通販の利用だけではなく、地元の商店街での買い物や、地元産の商品を購入することで、地域の雇用創出につながります。目標10で不平等をなくすことについては、いじめや差別をしない、また、させないことや、障がい者を見かけたら援助する行動が自然にできる意識を持ちたいものです。諸外国と比べて日本は平和な社会と言われていますので、目標16の受け取り方が希薄になりがちです。「戦争は最大の人権侵害」とも言われます。国際紛争などの情報に耳を傾け、平和に関する資料館や被爆地の広島や長崎を訪れて歴史を学んでも良いのではないでしょうか。

ここで紹介をしました4つ以外の目標に対しては、募金や寄付を行なう、電気をこまめに消す、マイボトルやマイバッグを携帯する、食べ残しをしない、など、一人ひとりの意識や行動をほんの少し変えてみることで、世界的な課題の解決に貢献する一助となることでしょう。

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参考資料

・「SDGsの考え方と取り組みがこれ一冊でしっかりわかる教科書」(出版社 株式会社技術評論社)

「JAPAN SDGs Action Platform」外務省

「女性活躍推進法特集ページ」厚生労働省

「企業における女性の参画」内閣府男女共同参画局